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【SVS12】ペリイダイとテラス択の必勝法【最終レート2010/251位】

1.【先付】

どうも、紅茶ラテ(@koutyaratte)です。
S12ランクマッチに参加してきたところ、念願の雨構築レート2000を達成できたうえ、2ROMで2000を取れたことから記念に記事を書きました。
戦績は
こうちゃラテROMが最終レート2010で251位、130戦83勝47敗、勝率63.8%
Title*holderROMが最終レート2003で349位、241戦141勝100敗、勝率58.5%でした。

 

 

 

2.【構築経緯】

元々雨パが好きなことに加えて、テラスタルの仕様が苦手であることから、テラス択を拒否できるという特徴があると考え、トノイダイを利用していた。
しかし前期は、裏構築や取り巻きのステロ撒きでしっくりくる駒が見つからず、低レートで終わってしまったため、他のイダイトウを使っていた人の構築を探していたところ、トッポさんの記事 https://toppopoke.hatenadiary.com/entry/2023/11/01/151838 を発見。天候+トリルの2極構築にとーあさんの双竜革命バンドリ http://harupokeart.blog.fc2.com/blog-entry-22.html の頃から憧れを抱いていたことと、見るからに完成度が高いことが感じ取れたため、一度使用感を確かめた後、当初のコンセプトとしていた【テラス択の拒否】と雨の強みである【BIG6耐性】を強める形で構築を一部改変することで構築を完成させた。

 

3.【図解!テラス択の必勝法】

 

まずはテラスタルの強みを整理する。

ラスタルの強みは大きく2つ。

 

①:耐性変化による行動回数の増加

例えば、この図のようにパオジアンvsハバタクカミ対面で氷柱落としを打たれるとハバタクカミは1回も行動できずに死んでしまうが、水テラスを切ると楽々耐えて好きなように1回行動することができるようになる。

これが行動回数増加の強みである。

 

②:火力補強による攻撃範囲の拡張

 

この図で分かる通り、パオジアンは通常連撃ウーラオスに勝つことはできないが、電気テラスを切ってテラバーストを打ち込むことでウーラオスを一撃で粉砕する攻撃範囲を手に入れることができる。

これが攻撃範囲の拡張の強みである。

 

このようにテラスタルは強力なシステムだが、2つ脆弱性が存在している。

1つ目はテラスタルを利用しても行動順自体は変化しないこと。

2つ目はテラスタルで変化できるタイプは単タイプであるため、無効タイプがない場合ダメージカットは最大でも半減で止まること。

そのため、【相手の上から】、【無効のないタイプの攻撃で】、【半減になってもワンパンできる火力を押し付ける】。この3要素をそろえることで、テラス択を拒否して圧勝することが可能になるのだ。この条件は雨ならすべて満たすことができる。

 

SVの戦いはテラス択とかごちゃごちゃめんどい。相手のポケモンを3体倒すことだけがゲームの勝敗を決めるんだ。

 

 

 

4.【コンセプト】

・テラス択を拒否して半減テラスごと上から倒す。
・BIG6に対してイージーウィンをとる。
・選出で考えるべきことを圧縮し、余った時間で全体のゲームメイクを考えて優位に立つ。

 

 

 

5.【個体解説】

 

5-1.【ペリッパー

ペリッパー あめふらし 鋼テラス @湿った岩
控え目CSぶっぱ
135-63(-)-121(4)-161(252+)-90-117(252)
ウェザーボール・暴風・冷凍ビーム・蜻蛉帰り

当構築のあめふらし枠。雨選出時は先発コノヨザルでステロを撒いた後2番手に投げて、殴りながら早期に捨ててイダイトウを展開するためのつなぎを担当する。
仮にワンパンされてもイダイトウ単騎で十分巻き返せるが、遅いカイリューやサーフゴー程度であれば殴り倒せる火力を持っていることからイダイトウを出すまでもなく3タテする機会もあった。
元記事と比較して、寝言を切って蜻蛉帰りを採用しているが、これは挑発カミなどステロが撒けない相手とコノヨザルが1:1を交換をとった際に後続の相手に蜻蛉を打ってマルスケや襷を削った後にイダイトウを展開し1体取った後、ラス1をクイックターンアクアジェットペリッパーをクッションにしつつ比較的安全に倒すなどの動きを行うため採用している。
寝言自体もほぼほしい機会がなかったので水テラスイダイトウを採用する場合は蜻蛉採用はアリだと思う。
ラスタルは耐性変化が便利な鋼にした。そこまで切らないが受けに雨を出すときにはドヒドイデを完封するなどの活躍を見せた。

 

5-2.【イダイトウ】

 

イダイトウ♂ すいすい 水テラス @命の珠
意地ASぶっぱ
195-180(252+)-86(4)-xx(-)-95-130(252)
ウェーブタックル・お墓参り・クイックターンアクアジェット

当構築のすいすい枠かつ表選出のエースアタッカー。
元の構築から大きく変更のあった駒。
フェアリーテラスから水テラスへの変更とそれに伴ってテラバーストからクイックターンに技を変更している。
水テラスの特筆すべき点は、圧倒的な火力によるテラスタルの拒否性能にある。
すいすいイダイトウの水テラスウェーブタックルは、半減を上からワンパンするだけの火力と速度があることからテラスタルに対して強い耐性を誇っている。さらにBIG6の誰を相手取ってもステロと併せてほぼ全員を倒せるため、BIG6絡みに対して選出時点で勝勢を取れる点が優秀だった。
元構築のフェアリーテラスは確かにパオジアンや悪ウーラオスに非常に強く、不意などに対して高い耐性を持っている反面、今期は多くのプレイヤーが死に出しガチグマのテラスタルでイダイトウを止めようとするプレイングを行っていたため、今期は水テラスが勝ち馬な気がしている。
悪ウーラオスとパオジアンの不意択に20回は負けたが、トドロクツキとガチグマをまとめてウェーブタックルで40匹は殴り倒していたので正解だったと思う。
カイリューのスケイルショットに対してはステロとBダウン込みで無理やりアクジェで取りに行けるのも大変グッドだった。

 

参考ダメージ計算

 

H4カイリューに対して、ステルスロック+雨珠テラスウェーブタックルで (107.8 ~ 122.8%) 確定1発

H4ハバタクカミに対して、ステルスロック+雨珠テラスアクアジェット162 ~ 188 (123.7 ~ 143.6%) 確定1発

H252水オーガポンに対して、ステルスロック+珠150お墓参りで214 ~ 249 (114.5 ~ 133.2%) 確定1発

HB特化サーフゴーに対して、ステルスロック+雨珠テラスウェーブタックルで212 ~ 249 (109.3 ~ 128.4%) 確定1発

H244B12等倍テラス暁ガチグマに対して、ステルスロック+雨珠テラスウェーブタックルで237 ~ 278 (108.3 ~ 127.0%) 確定1発

B4連撃ウーラオスに対して、ステルスロック+珠150お墓参りで175 ~ 205 (100.0 ~ 117.2%) 確定1発

H4トドロクツキに対して、ステルスロック+雨珠テラスウェーブタックルで197 ~ 229 (108.9 ~ 126.6%) 確定1発

B4パオジアンに対して、ステルスロック+雨珠テラスアクアジェット145 ~ 165 (93.6 ~ 106.5%) 乱数1発 : 56.25%

 

つよい。

 


5-3.【コノヨザル】

コノヨザル 負けん気 ゴーストテラス @気合いの襷
陽気HSぶっぱ
217(252)-135-101(4)-xx(-)-110-156(252+)
憤怒の拳・岩石封じ・命懸け・ステルスロック

本構築のステロ撒き担当。
元記事と同じ個体。とても強かった。
90族以上、岩石封じ1回で抜けそう、攻撃交代技がなさそうの3条件に合った相手には岩石封じを押し、それ以外にはステルスロックを押す。
ステロを巻き終わったら憤怒連打か命懸けで早期に捨てる。挑発された場合については憤怒連打などで捨てて襷のケアは蜻蛉とクイックターンに任せていた。
電磁波挑発ハバタクカミを初手にめちゃくちゃ誘因するので裏を投げる場合にガチグマが有利をとりやすく全体的に取り回しがよかった。
ラスタルは切らないのでピース節約と余計な思考を排除できるゴーストテラスにしたが、万が一採用するならキノガッサのごまかしを狙える草テラスだと思う。


5-4.【岩オーガポン】

オーガポン 頑丈 岩テラス @礎の仮面
陽気ASぶっぱ
155-172(252)-105(4)-xx(-)-116-178(252+)
ツタこん棒・パワーウィップ・叩き落とす・電光石火

裏選出の補完枠。
元記事と同じ個体。めっちゃ強いがそれはそうとして個人的に最も疑問を感じている枠。
元記事と同じように高い対面性能で1体倒してからクレセに引いてガチグマを展開しつつ頑丈を復活させる立ち回りが非常に強かった。
その一方で、サーフゴー以外の鋼に打点がないこと、初手に呼び込むHBハバカミに対して安定な動きがないこと、ウィップが打てない対面から受け出しノーマルテラスガチグマで選出が崩壊するリスクがあることなどの課題を感じており、枠の変更が必要だと考えている。
例えば搦め手のあるカイリューなどが候補に挙がっていたが、模索する時間もレートもなかったのでそのまま利用した。
何か考えたいと思う。

 

5-5.【アカツキガチグマ】

ガチグマ 心眼 ノーマルテラス @シルクのスカーフ
冷静HCベース
219(244)-XX-142(12)-252(205+)-85-51(最遅)
ブラッドムーン・ハイパーボイス・大地の力・真空波

裏選出のエースアタッカー。
元記事と同じ個体。初手に投げて1体持って行ったあとクレセリアから月光乱舞で再展開するかオーガポンで1体倒した後、クレセのトリルから展開してノーマルテラスブラッドムーンで全てを破壊する。
いくつか運用には注意点があり、まず初手で眼鏡サーフゴーや眼鏡イーユイ、相手のノーマルテラスガチグマと当たった場合になすすべなく選出が崩壊してしまうこと、またハイパーボイスや真空波の火力があまり出ないのでブラッドムーンの押しどころをよく考えてプレイすること。この2つについては丁寧にケアする必要があるが、それだけケアすれば非常に高いスペックを発揮してくれた。
また、雨を見て初手に呼び込みやすい電磁波ハバタクカミの電磁波を拒否していける点も好感触だった。

 

5-6.【クレセリア

クレセリア 浮遊 フェアリーテラス @オボンの実
図太いHBぶっぱ
227(252)-xx(-)-178(252+)-95-141(4)-105
ムーンフォース・電磁波・トリックルーム・三日月の舞

裏選出の展開駒。
元記事の個体と比較してサイコキネシスを切って電磁波を採用した駒。大体の攻撃を2回耐えてくれるので後投げ月光乱舞が可能。なんとH振りのみなのにも関わらず、187ハバタクカミのムンフォ+シャドボを耐えるため気合いで後投げ展開することも可能。
電磁波採用の意図としては基本的にサイコキネシスがほしい場面がオオニューラ絡みくらいしか無かったことと、テラス後のガチグマミラーに対してトリルよりも安全に勝率を担保出来たり、オーガポンを2度展開する際にトリルよりも取り回しがよいことを評価して採用した形をとった。
その結果としてオオニューラ絡みでやや窮屈になったものの、オオニューラに裏選出を投げて負けた回数より電磁波で拾った回数の方が多かったので正解だったと感じている。
テラスは元記事を踏襲してフェアリーを選択。ほぼ切らないが、切って勝った試合が1戦だけあったので正解だったと思う。

 

 

6.【選出】

選出は非常にシンプルで2パターンだけ。何も考えずに投げることを可能にしている。

 

コノヨザル+ペリッパー+イダイトウ
雨選出。選出順は固定で必ずコノヨザルから投げる。
BIG6を中心とした構成のスタンや受けループに対して選出していく。迷った時もこっちを出していた。

 

オーガポン+ガチグマ+クレセリア
トリル選出。初手はオーガポンかガチグマで選択。
主にサケシグマやミミガチグマなどのトリル系統やテツノツツミ入り、アローラキュウコンカバルドン入りなどの天候変化のある構築などに選出していく。

 

選出率は6:4くらいで雨が多め。

コノヨザルを絡めた裏選出については研究が追い付かなかったのでほとんど投げなかった。オーガポンの頑丈とガチグマの高耐久が行動回数を保証しており、クレセリアで1度蘇生することまで加味すると見た目よりステルスロックの重要性は低いので現状出さない方が正解だとみている。


両方の選出で高い出力を維持し、極限まで選出を簡素化している代償に、選出が2パターンしかなく、動きも直線的であるため、出てきたら負けのポケモンも多い。
諦めて数を回すことで対策とした。

 

 

7.【NGシーン集】

切ってるの出てきたら負けのポケモン集。
たくさんいるので並べてみようと思う。

 

~雨選出時~

最速鉢巻水テラスウーラオス
初手テラス切って水流連打で負け。

最速襷雷パンチウーラオス
負け。

厚底ブーツの火力あるカイリュー
負け。

めっちゃ堅いカイリュー
負け。

挑発瞑想水テラスハバタクカミ
負け。

10万ボルト持ちCSブエナ水テラスハバタクカミ

負け。

HB特化ガチグマ
負け。

水半減テラスガチグマ
負け。

スカーフパオジアン
負け。

最速ブエナ草テラステツノドクガ

負け。

水半減テラスキョジオーン
負け。

ノーマルテラス貯水ドオー
負け。

 

~裏選出時~

初手択があるので即死は少なめ。

火力あるトドロクツキ
負け濃厚。

眼鏡フェアリーテラスハバタクカミ
初手ガチグマ投げると負け。

スカーフ鋼テラスサーフゴー
初手ガチグマ投げると負け。

 

~無理 impossible~

チオンジェン
レートを献上することで対策とした。

オオニューラ+雨抑制の並び
諦めることで対策とした。

キノガッサ+テツノツツミ

泣き叫ぶことで対策とした。

 


8.【所感】

 

念願だった雨でのレート2000が達成できて本当にうれしかった。
しかも2ROM。
ラスタルはクソだと考えていたので、テラスタルの拒否というコンセプトでも結果を残せたのが大変愉快でもある。
最終日前々日に理不尽な要因での負けが重なりサブロムのレートがとんでもない勢いで溶けた結果、あまりの怒りに血尿と鼻血が出たときは終わりを覚悟したが、驚異的な回転数で巻き返すことができた。
この構築自体がアドリブや思考で回す構築ではなく、研究とプレパレーションで回す構築だったことがこの回転数でも2000まで届いた要因であるように感じる。
蒼の円盤では、キングドラの解禁が示唆されていることもあり、来シリーズからはトノグドラと共に2100を目指したいと思う。